筋膜とは?
こんばんは。NTCSF加藤です。⚾
今回は筋膜について基本的な知識を簡単にまとめてみました。
余談いつもより少なめで行きます!(絶賛テスト期間中なので…)
(筋膜の画像 ネット上で拾ったものです。)
筋膜リリース・アナトミートレインなど、
何かと最近話題の‟筋膜”ですが、
筋膜についてみなさんはちゃんと知っているでしょうか。
定義から解剖学的、生理学的に知っているでしょうか。
少しでも怪しいと思ったら、一緒にここで確認していきましょう。
①定義
筋膜とは、肉眼解剖学的に使われると一般的に“筋上膜”のことを指す。
しかし、広義では筋上膜より表層の結合組織を含んだり、筋周膜や筋内膜を含んだりする場合がある。
→つまりとても曖昧?...
ここでは筋上膜のことを指して進めていきます。
膜:fascia
筋膜:myofascia
英語もしっかり正しいものを。
関係ないですが、日本語には間違った訳って割とたくさんありますよね。この前、広辞苑のイベントで「フェミニズム・フェミニスト」の意味を巡って運動を起こしている方々のお話を少し聞きました。興味のある方は調べてみてください。少し載せておきます。→こちらとこちら
集合体恐怖症にはキツイ図…
キツイ方は下の図を参照してください。
※どちらの画像もネット上で拾ったものです。
筋肉の最外層の筋上膜のことを一般的に“筋膜”と使っているんですね。
他にも膜がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
②構造・組成
筋膜の細かい話に行く前に、
そもそもヒトという多細胞生物は、どのような成り立ちをしているのか、というと、
(中学理科かな?また集合体恐怖症にはキツイ。画像はネット上で拾ったものです。)
上の図のように構成されています。
では筋膜はどこにあたるのか。
もちろん、組織にあたるのは皆さまお分かりのことかと思います。
組織には上皮組織、支持組織、筋組織、神経組織と4つありますが、
筋膜は支持組織ですよね。筋組織じゃないですよ。
(筋組織は平滑筋とか横紋筋とかの話ですね。)
また、さらに支持組織には、
結合組織、軟骨組織、骨組織、血液・リンパと4つありますが、
myofasciaは結合組織ですね。
線維芽細胞、マクロファージ、肥満細胞、形質細胞、脂肪細胞、リンパ球、樹状細胞、好酸球、好中球などなどの細胞があり、
膠原線維、細網線維、弾性線維といった線維とヒアルロン酸とコンドロイチン酸などのムコ多糖類などからなる基質 からなる細胞間質があります。
さらにその分布の違いなどから、結合組織もいろいろとあるわけです。
では、もっと細かく。一気に行きます。
筋膜とされる筋上膜は、最外層にあることから丈夫な交織密性結合組織と分類されています。
筋線維の両端は筋膜または腱に付着するのだが、収縮したときに生じる力を十分に伝えるために、この丈夫な交織密性結合組織となっている。
ちなみに、筋内膜と筋周膜は疎性結合組織で、筋線維の間など組織同士の間、空間を埋めるようにできています。
腱は平行密性結合組織とまた別物となっていたりします。
密性結合組織の特徴としては、細胞外に膠原(コラーゲン)線維などの線維性の成分がメインとなり構成されており、外力に対して強い抵抗力を持つようになっています。
膠原線維が一定方向に規則的に走行する平行密性結合組織
と
膠原線維の走行が一定していない交織密性結合組織
に分けられます。
ちなみに筋内膜と筋周膜の疎性結合組織は、器官の間など最も広く分布している結合組織であり、線維成分はまばらで、その間隙には液体や塩類の貯水池としての役割があります。
と、途中脱線や関連項目も記載させていただきましたが、
これが筋膜の簡単な構造・組成です。
1年生のうちにやってしまう、この内容。
わりと抜け落ちていませんか?正直、私も怪しいです。
③機能・役割
最後に機能と役割についてです。
先ほどの構造のところで、少し出てしまっていますが、
というか当たり前ですが、構造的に組成的に「~~~の機能」といった話になりますよね。
ということで、
筋膜の機能・役割は、
①筋の保護(丈夫な組織で構成)
②収縮を制限(どこまでも伸びて切れないように?…)
③収縮した力を伝える伝導力
の3つを、とりあえずまとめておきます。
今回はこのくらいで。
皆さま、いかがだったでしょうか。
そんなの知ってるよ、という情報だったと思いますが。
(満足できない情報ですみません!)
こういった基礎知識、おろそかにできませんよね。
知っていた方がより良いアプローチに繋がりそうですし。
また、こういったことを、まとめていきたいと思います。
以下はメモ程度です。
今回まとめていて思ったのは、
定義が曖昧な時点で、そもそも筋膜って言葉が使いづらいなと。
選手や患者さんに説明するときに、
「筋膜が~~~~~で」とかいう説明は、使いたくないなと思いました。
それって確実な言葉・情報ではないので。
わかっていないことが多い、人体を扱う私たちには、
仕方がないこと、であったり、妥協点、ではあると思いますが、
なるべく真実で正しいことを、専門職ならば伝えたいじゃないですか。
なので、「筋上膜が~」「深筋膜が~~~」って使いたいですね(屁理屈っぽい)
そもそも表面からは見えないので、本当はどうなっているのかわかりませんが。
ということでテスト残りがんばります。
(テスト延期して長くなった。。。)
あ、今年もNTCSFを宜しくお願い致します。